翠星のガルガンティア
※ネタバレあり。

こんな方におススメ
・価値観が異なる者同士の衝突、交流が見たい
・無機質なはずなのに愛嬌が感じられるロボットっていいよね
・何だかんだでハッピーエンドがいい

第一話
宇宙の景色は壮大ですが、色彩が禍々しく、恐ろしさが先に来ます。
やたらと機械音声が語りかけてくるので、コンピュータに支配されている世界なのかと疑った。
光線がバァーッと広がる戦闘方法がカッコいいですね。
クーゲルの目つきが鋭いので、「悪人面だし、部下を捨て駒にするんじゃないか」と疑いました。
主人公を庇ったところで謝りたくなりました、ごめんなさい。
主人公のレドに対するこの時点での印象は、人間味が薄いというか感情が乏しい。
これから出会いを経て変化していくと予想。
言語も技術レベルも全く違う場所に漂着した、壮大な迷子なわけですが、あまり不安そうに見えない。
幼く見えても兵士かと思っていたら、意外と動じていた様子。
エイミー鋭い……読み取れない私が鈍いだけか。
人類発祥の地である地球がここまで遺物扱いされるのに「?」と思いましたが、逃げたなら過去の汚点扱いしたくもなるか。
言語に元ネタはあるのでしょうか。

第二話
船団と聞くとマクロスを連想する。
黄色い機体がレゴみたいだと思った。
意外と金髪の兄ちゃんが過激ですね。
技術力の差を痛感しているはずですが、勝てると思ってるのか?
銀河道が綺麗ですね。
海賊の撃退をあっさり引き受けるあたり、レドはお人よしですね。
取引材料といいますが、吹っかけるどころか具体的に要求する気配も無し。
海賊を蹴散らすのは予想できましたが、やりすぎだろ……。
「うおおー、我らの救世主様ー!」と讃えらえる展開にはならないだろうな。
ダイ大の、ダイを恐れた人々みたいな眼で見そうです。

第三話
べローズの主張に頷きつつも、途中で引っかかりました。
海賊が緩い連中で危害を加える気が薄いなら「そういう付き合い方なんだな」と素直に受け止められたでしょうけど、必要以上に手出ししようとしてましたよね。服を剥がされた人もいましたし、同胞などと呼べる相手には見えませんでした。
欲望のまま襲うだけの存在に見えたからズレてるように感じられますし、そもそも語る流れというか比重に釈然としない。
より身近な同胞である仲間を助けたことにしっかり言及した上で説いて聞かせるなら、すんなり受け入れられたかもしれない。
この理不尽感、『月夜に響くノクターン』の誘拐イベントに似ている。
「助けに行って敵を皆殺しにしたら責められる」……似ていますね。
プレイ時理不尽だと感じ、後から無理も無いなと思い直しました。
前:わざわざ助けに行って、殺す気で襲ってきた改心の余地ゼロの悪党を殺したらビンタされるとかわけがわからん
後:平和に暮らしている少女、それも医者志望の人間の眼の前でホイホイ惨殺したらひかれるわそりゃ
となりました。
ガルガンティアはどう変化するのか。
加減して無力化可能だったわけで、やりすぎたのは事実。必要も無いのに殺すな、刺激して敵を増やすなという意見もその通り。「殺したけどそれが何か?」みたいな態度だったのもまずく、人々の反応も仕方ないと思える。
ただ、他にもっていき方があったんじゃないかと引っかかる。
今の段階では、エイミーには「後で謝ったからいいけど、いきなりバカ呼ばわりは無いだろ」、べローズには「海賊を同胞云々言う前に、仲間を助けたことにもっと言及を」という印象です。

さらなるもやもやが襲う。
リジットから、敵が本気で来るのは刺激したレドのせいと言われる。
えぇー、そんな言い方するのか。
「よそ者で流儀をわかってなかったんだし、教わって合わせようとしているのに……」と反発してしまう。
大体、頼まれて助けに行ったんですよ。説明無しで。
海賊なんかとは比べ物にならないくらい、刺激したらまずい存在とは思わないのか?
その気になれば一瞬で全員蒸発させられる相手に、よくそんなことが言えるな。
「そのやり方には従えない。敵は殺すのみ」で押し通さずに、大人しく従うレドは柔軟ですね。
ロブスターのダイナミック突入に噴いたら、豪快ジャイアントスウィングでもっと噴いた。
あれ中の人がぐちゃぐちゃになってもおかしくない気が……。
最後に喋った!

第四話
今更かつ初歩的な疑問ですが、頭の上の輪っかは何だろう。
重力制御か何かか?
冒頭の茶色い髪に褐色の肌の兄ちゃん、ノリが良いですね。
ジョーと言うらしい。何となく気に入った。
遊ぶ子供達や家族に関する反応に、価値観や優先順位の違いが。
非効率と言われて船団の在り方全否定されたのに、全く怒らない先生は大人だな。
子供に冷たい言葉を浴びせまくる主人公、大人げない。実際、大人ではありませんが。
ベベルの方が大人に見える。

第五話
ピニオンが「沈めちまおうぜ」と言わなかった。珍しい。
彼のいいところがちらりと見えた回です。
海がきれいだなぁ。
水着披露時の効果音に笑った。メルティの布の面積狭くね?
文字通りの焼肉に笑った。これが本当の焼肉か。
マクロスFのボビーみたいな人が出てきた。

第六話
少しずつレドの表情が柔らかくなっています。
踊り子を見て『大神』の竜宮を連想。
相変わらず布の面積が少ない。
タコが禍々しい。ボスみたいです。
最後にヒディアーズが!
いつか来るかもとは思っていましたが、予想より早い。

第七話
守り神とされる存在を倒すべきか否か。
下手に刺激すれば人類にとってどれほどの脅威になるのか、力の差があるのか、よくわかりません。
「レドの気持ちもわかるけど船団の人達の言うこともわかる、レドやっちまったな」感が出ない。
ガルガンティアの人が襲われないなら……と思いましたが、見逃されているだけなのか。
だったら倒すべきだと思ってしまう。
冒頭でレド達が必死に戦っているのを見ただけに、レドに共感します。彼の心には、エイミー達が危険な目に遭ってほしくないという想いも根底にあるでしょうから。
それとも、同盟が悪いだけで地球の人にとっては安全なのか?
「実は同盟が元凶で、ヒディアーズは完全な被害者だったんだよ!」だと嫌だな。レドもですが、クーゲルが報われない。一方的な構図ではなく、お互い譲れぬ事情があってほしいなあ。
今まで意見の激しい衝突、対立は無かったので、こういう展開もあってしかるべきですね。

第八話
リジットは『マクロスF』のグレイスみたいに暗躍するのではと疑っていた時期がありました。
申し訳ありません。
自分の心が汚れてしまったと感じる。
髪を下ろした方が好みです。
離れていく者も、彼らなりの考えがあってのこと。「小娘風情には従えん!」という安易な反発からではなくてよかった。
ピニオンが地味にいい味出してる。
やっぱりエイミーを守るためでもあったか。
ここで彼女らと別れるのは予想外。
どうなる?

第九話
機密云々で嫌な予感が。
『新世界より』のミノシロモドキの時みたいな。
正体については薄々予想していたので衝撃は薄かったですが、いくらなんでも変わり過ぎだろ。

第十話
ピニオン暴走してないか?
他人の力に依るところが大きく、レドがヘソ曲げただけで台無しになるのに。
調子に乗るのもわからなくもないだけに、もどかしい。
ヒディアーズの正体を知ったレドが苦悩しています。
海賊を蒸発させても平然としていたので、「人間だろうと敵は敵」と割り切っているかと思ってました。
生まれてからずっと植え付けられてきた戦う理由が崩れたので、衝撃のベクトルが違うのか。
エイミー達と出会って考え方が変化したためでもあるでしょうね。
「敵は殺す」→「同胞を殺すのはよくない」→「同胞のはずの相手を殺してきた」という感じでしょうか。
あと、海賊と違い、直接潰したせいもあるかも。
戦えないレドにチェインバーが「同盟の使命を果たせ」と唱えるかと思いましたが、違いました。
同盟云々ではなく、独自の戦う理由を語るのが面白い。

まさかのクーゲル再登場!
テンション上がりました。
ただ、嫌な予感もしました。
こういう話だと、かつての仲間が侵略しようとして止めようとする展開になりそうですから。
あまりに主人公の割り切りがよすぎると「今までの自分や仲間を簡単に捨てすぎだろ、それなりに絆はあったんじゃなかったのか?」となるんですよね。
侵略する側も「洗脳して兵士に仕立て上げるぜワハハハハ!」だと悪役アピールが露骨で何だかなぁとなるので、カッコいいところを見せてほしい。

第十一話
雰囲気がおかしい。「※この映像はイメージです」じゃないのか。
クーゲルも怪しい。一話の印象だと「この世界を支配してやる!」というキャラには見えなかったのに。
風土病とやらに精神がやられたんじゃないか?
それに、外に一切出ないのも不自然です。
畏怖させるためとはいえ、風呂やトイレは? 筋力は衰えないのか?
自分だけ美味い汁啜りたいという俗物なら遠慮なくぶっ飛ばして終わりですが、人類のためと本気で信じてそうなのでタチが悪い。
色々やらかしたピニオンですが、自覚があり、命を懸けようとするのは好印象。
ロブスターの人達が再登場したのが地味に嬉しかった。

第十二話
ロブスターの人達が反逆しないかなーと思ってたら……よし。
レドの決断に、よし。
ピニオンの行動によし!
髪を下ろすとイケメンだった。
リジットもそうですが、最初からその姿だと印象が違っただろうな。
エイミーが逃げ出してもいいのかと食ってかかったところで「意気込みは買うけどできることあるの?」と思ったら、あった。
ピニオンの援護など、できる範囲で手助けしてるのがいいですね。
それにしても、レドが即座にクーゲルとの敵対を決めなくてよかった。
すぐに「俺はこの星の人々の味方だ! かつての仲間だろうと容赦はしない!」と割り切ったら「ええぇ!?」となっただろうな。
今までの道と新たな道の狭間で揺れるからこそ、決断の重さも伝わるのですから。

第十三話
真相がやりきれない。
レド相手に姿を見せない時点で怪しさ全開でしたが、残念です。
途中まではクーゲルの案だったのか。
暴走はいつから、どこまでだったのか。
一話の様子では頭ガチガチには見えませんでしたし、そこまで強硬策は取らなかったと思いたい。
クーゲルと手を取り合って協力するENDも見てみたかった。
「神を名乗る存在に奉仕する機能はない」と語るチェインバーがカッコいい。
そこからの流れがもう……。

終盤はとにかくチェインバーの存在感が大きかった。
ピニオンもインパクトあった。
感情に任せて突っ走ったり調子に乗ってやらかしたりするところと、仲間想いの要素が合わさって、親しみやすさが湧きます。
仲間を突き放して危地に残る。
死なないでほしいと思っていたら生き延びてホッとした。
ラケージといい感じになってる……強引な男は嫌いじゃないって言ってましたね。
ラケージも好きです。
最初小物っぽいやられ役と決めつけてすみませんでした。

まとめ
・チェインバーがカッコよかった!
・ピニオンとラケージがいい味出してた
・クーゲル……
何と言っても、チェインバーの最後の台詞が印象的でした。
あえて否定させるような訊き方をして、突き放して……。
最初はすぐ武力で解決しようとしていたチェインバーが、随分変わったものだ。
最後の最後で声に力がこもっているように聞こえた。
心が芽生えた、優しさに目覚めたと言えば簡単ですが、ちょっと違う気もします。
パイロットを支援するために学習していった結果、システムからはみ出たというか。
一人のパイロットのためから、レドのためと変化していったように見える。
台詞といい、危機から遠ざける行動といい、かなりピニオンの影響を受けてませんか。
もしかしたら、ストライカーもチェインバーみたいになっていたかもしれない。
クーゲルの降りた場所がレドと同じだったら。もっと長く生きていればなぁ……。

終盤はチェインバー、ピニオン、ラケージの三者の株が上がりっぱなしでした。
クーゲルは一話の時点で好印象で、同盟への姿勢や地球に来てからの行動が不明なので評価は保留。同盟至上主義でないことを願っています。
地球のヒディアーズとは分かり合えると示されましたし、終わり方も綺麗にまとまっていて、後味がよかったです。


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